2022/09/06

・ミミズ
仕事帰り、日向のコンクリートの上でミミズが干からびそうになっていた。すぐそこの畑にでも移動させようと思い体をつまむと手に黄色い液体が。驚いて反射的に手を離してしまった。ミミズっててんとう虫みたいに液体出すっけ……?いやそんな話聞いたことないが……という思考が一瞬頭をよぎったがよく見たら頭から3分の2あたりの所で体がちぎれかけていて、恐らく怪我をしていてそこから漏れ出た体液が手についた液体の正体であろうこと、そして手を離したことで地面に叩き付けられ傷が深くなってしまったことを理解した。助けようとしたのに結果的に傷を抉ってしまったのだ。なんともやるせない気持ちになり、半泣きでもう一度ちぎれかけたミミズをつまみ畑へ移動させた。
ミミズ1匹すら助けられないおれは……。
こんなことで泣く人間もいるのだ。こんなことで自責で苦しくなる人間もいるのだ。馬鹿馬鹿しいだろう。笑ってくれ。我ながら情けない。
蚊やゴキブリは平気で殺すのになぜミミズは助けようと思うんだろうな。蜘蛛も何故か殺さないようにしている。一応自分の中では益虫と害虫という区別があるがゴキブリに関しては害虫というほどの害虫ではないよな。そもそも牛や豚の死体を食い犬や猫を可愛がってるのもおかしい。かと言ってビーガンにはならん。肉食いたいから。矛盾しない生き方って無理なのかも。
勝手に助けようとして、勝手にもっと深手を負わせて、勝手にセンチメンタルに浸る。人間とは、いや自分とは傲慢な生き物だ。これは優しさなどではなく傲慢。卑しい内面が露呈している。
堪らずググったらミミズってちぎれても頭側は生きてるらしい。だからと言って気分が晴れる訳でもないけど。
もう今日これだけです。さようなら。